現状・問題点
「浦上そぼろ」という郷土料理が、浦上地区の風土と密着した料理であるにもかかわらず高齢化なども相まって、家庭から消えていきつつある現状がある。
歴史ある「浦上そぼろ」を後世に伝えるために、「浦上そぼろ」の歴史背景、レシピ、そして料理自体を、浦上そぼろ保存会として残していく努力を行う。
ニーズ
家庭料理であるため家庭で親から子へと伝承されていくのが本来の姿である。しかし、伝え手の高齢化や受け取り手が人口流出などに減少しているという背景があり、学校給食や一部飲食店での展開に収まっているのが現状である。
キリシタン関連遺産への注目の高まりもありキリシタン文化という側面も含め、土着の食文化を理解するということは地域資源として必要不可欠である。
解決策
- 歴史的背景の深掘り:諸説があるため、一定の見解を明らかにする
- レシピの保全:各家庭の味を記録し、後世に残す
- レシピの拡散・認知拡大:気軽に味わえるよう、飲食店やパッケージ販売などでの展開を行う
≪行う事≫
- 「浦上そぼろ」の歴史を調査する
- 「浦上そぼろ」のレシピを保全する
- 「浦上そぼろ」を国内外の人々に食べてもらう
≪貢献出来る事≫
- 「浦上そぼろ」という郷土料理の保全
- 「浦上そぼろ」をフックにした観光への貢献
- 「浦上そぼろ」による地域経済への貢献
「浦上そぼろ」という名前をより多くの人に知ってもらいながら、他のキリシタン関連の郷土料理も含め、その味と存在意義を通して長崎の歴史とキリシタン文化へのふれあいの場をより多くの国内外の人々に提供する。
他方、地元にも文化の保全と地域の相互理解を促し、地域の発展に寄与する。 世界遺産だけでなく、重層的に「長崎」の文化を理解してもらいながら長崎の魅力を発信していく。